寮の給食を専門業者に委託するメリット・デメリットとは?
学生から社会人まで、寮は幅広い年代や立場の方が利用する場所です。そんな寮に給食の専門業者を導入して、給食サービスを委託するケースが増えてきました。本記事では、寮に住む人、管理する人、それぞれにとっての給食委託のメリット・デメリットを紹介します。また、業者を選ぶ際のポイントもまとめたので、ぜひ参考にしてください。
寮で給食を提供するメリット・デメリット
寮に給食があることはたくさんのメリットが期待できます。しかし一方で、デメリットがあることも知っておかなければなりません。
メリット1. 住人が顔を合わせる機会が増える
寮に住むというのは、マンションやアパートに住むのとは少し違います。トイレやお風呂などは共有であったり、門限など細かなルールが設定されていたりします。
必然的に住人同士が関わる機会が多くなりますが、基本的に別の部屋で暮らしているため、なかなか打ち解けるタイミングを作りづらい場合が多いでしょう。
寮に給食があれば、住人が自然と食堂など一つの場所に集まって食事をするようになっていきます。給食の配膳・下膳のタイミングなど、交流の機会が増えて住人同士の仲も深まるかもしれません。
メリット2. 寮生の健康管理につながる
寮は学生向けだけでなく、社員寮などいくつか種類があります。学生寮・社会人寮それぞれにとって給食は大きなメリットです。学生は親元から離れて初めての一人暮らしで、食生活が乱れている方が多い傾向にあります。
学生寮で給食を導入するとカップ麺やファストフードに頼りがちな学生の食生活が改善され、寮生全体の健康や社会性などを保っていくことにつながるでしょう。
社員寮で給食を提供する場合も社員の健康促進に役立ちます。社員が健康であれば会社の運営も順調に進み、結果として収益などの面で大きなメリットが得られるでしょう。
デメリット.1 給食が面倒な寮生もいる
給食を食べるためには配膳時間に寮にいなければなりません。また給食を食べる場所が食堂など共有部に限定されている場合もあるでしょう。こうした時間や場所の制限、そしてほかの寮生と顔を合わせることなどが面倒に感じてしまう学生もいます。寮で生活することが苦痛になってしまう可能性もあるため、寮で給食を提供することが必ずしもメリットになるとはいい切れません。
寮の給食を専門業者に委託するメリット・デメリット
専門業者を導入することは、思いがけないメリットをもたらします。
メリット1. 寮としてのアピールポイントにつながる
寮を選ぶ際は寮の家賃や建物の質、生活する上でのルールなどさまざまな点が基準となります。その中でも寮で給食が出るか出ないか、また給食の栄養バランスや質が保証されているかといった点は、とくに重視されるでしょう。
給食を提供していない寮もある中で、忙しくて食事の面でサポートを求めている社会人などからの需要が期待できます。また大学進学などで子どもを寮に入れようと考えている親からも、安心して預けられる場所として重宝されるでしょう。
メリット2. 寮の運営が楽になる
寮を運営していて給食の提供を行っている場合、運営している側が給食の準備まで行うのは大きな負担です。寮の運営はただ部屋を貸し出すだけでなく、共用部の管理や家賃集め、住民同士のトラブル管理など多岐にわたります。給食を外部に委託することで、毎回のメニューや栄養バランスを考えたり、毎食準備をする手間が省けるでしょう。
デメリット1. 委託する費用がかかる
専門業者に委託することになれば、どうしても費用がかかります。さまざまなメリットを得るために、多少の費用は仕方ないと受け入れることも必要かもしれません。
デメリット2. 食事のメニューが選べない
給食を専門業者に委託してしまうと、決められたメニューを順番に提供してもらうという流れになります。もちろん業者はプロですので、季節の食材や流行のメニューなどを把握してしますが、現場の声を反映したメニューづくりは難しくなってしまいます。
給食委託会社を選ぶ際に意識するべきポイント
寮に給食委託会社を導入する際、事前に確認しておくと失敗がないポイントをいくつか挙げました。
コストパフォーマンスが高い会社であるか
いくら栄養バランスのよい美味しい食事を提供してくれるとはいっても、導入費用が高額になってしまっては利用を続けるのが難しくなります。
収支のバランスを取るため、寮生に費用負担を強いることにもつながってしまい、結果として寮の運営に支障をきたす可能性もあるでしょう。美味しくて栄養も摂れる、かつ価格も手ごろな給食委託会社を選ぶことが、給食サービスの利用を続けていくために重要です。
細かな要望に対応してくれるか
給食を作ってくれるタイミングや、でき上がった給食をどのようなタイミングで届けてくれるのかといった細かなポイントも確認しておくことが大切です。
寮では食事の提供時間やお風呂の利用時間を決めている場合が多く、食事を配達してくれるタイミングが、寮の決まりに沿っていないとスムーズな給食の導入につながらなくなってしまいます。
委託会社が柔軟に対応してくれる場合は問題ないのですが、会社の決まりとして配達時間などが固定されている場合もあるでしょう。便利さを求めて導入した給食サービスが、逆に負担となってしまわないように事前に確認しておくと安心です。
まとめ
寮で給食を提供することで、寮生同士の交流や健康維持につながるメリットがあります。専門業者に委託することで、寮としてのアピールにつながったり寮の運営が楽になったりするので、導入を検討するのは非常におすすめです。ただし導入する際のコストなどは避けられないため、コストパフォーマンスが高い会社をしっかり選ぶことが重要となります。