社員食堂を外部委託する際に注意するべきポイントについて解説!
社員食堂といえば、企業が社員達を対象とした食堂や設備のことを指し、自社運営で食事を賄っているイメージがあると思います。しかし現在、実際には多くの会社が社員食堂を外部委託しています。今回は社員食堂の外部委託を検討する場合のメリットや、注意すべきポイントなどを解説します。
そもそも社員食堂は必要?
社員への福利厚生の充実、食や健康面でのニーズによって導入されるというケースも多いのが社員食堂です。福利厚生の充実としての社員食堂の充実は会社のアピールポイントにもなります。また、採用の際にもアピールできます。
そして、社員食堂のメニューは、管理栄養士が栄養バランスを考えて作ったメニューです。一昔前の社員食堂によくある「メニューが少ない」「野菜が入っていない」イメージと、今現在の社員食堂はまったく異なっているのです。
そのため、社員食堂でのバランスの取れた食事の提供は、従業員の健康増進や栄養管理を図る一助となり、社員の健康管理もできるのです。
社員食堂は時代遅れ、というイメージを持つ人も少なからずいますが、最近ではデリスタイル、カフェスタイルの社員食堂も増えてきています。
そして、時代に即した形の社員食堂というのは、従業員同士のコミュニケーションの場の提供でもあります。
業務中はなかなか話す機会のない社員たちの間でコミュニケーションの機会が増えることは、職場の風通しがよくなり、企業としての一体感や仕事へのモチベーションアップ、強いては業績アップにもつながっているのです。
そしてハードワークになりがちであり、周囲にコンビニや外食ができる場所の少ない郊外に工場が建てられていることが多い工場勤務の場合も、栄養バランスが配慮され、食事をするための移動時間も少なく済む社員食堂の導入はメリットが多いといえるでしょう。
社員食堂の業務を外部の業者に委託するメリット
今の社会はあらゆる分野で外部委託が普及しており、社員食堂もそのひとつです。
自社にとって、適切な業者に委託することはとても重要であり、更には自社で運営するよりは外部に委託する方がより多くのメリットがあるのです。
たとえば、調理スタッフの確保やメニューの調整、材料の仕入れなどのノウハウがある業者に任せることで、社員食堂を円滑に運営できます。
コストを削減したい場合は、人件費が浮くビュッフェ形式や弁当の配達という形を採用することも可能です。
外部委託すれば管理費などの経費はかかってしまうと思われがちですが、厨房のスタッフの雇用関連や労務管理といった手間はほとんどかかりません。
全体の予算の計算もしやすく、衛生管理や指導なども専門のスタッフが執り行ってくれます。
たとえば、食中毒が起きてしまった場合であっても、外部に委託している場合であれば、ほとんどは代行保障というものがあり、近隣で調理したものを配送で運んでくれるなど、欠食が起きないように対応してくれるのです。
第三者機関による抜き打ち検査などの衛生管理の徹底や、毎日栄養バランスのとれた飽きない献立の提供などをすべて外部に委託することで、企業側も本来の業務に専念することが可能なのです。
社員食堂を外部委託する際に注意するべきポイント
社員食堂の導入コストには厨房の設置や諸設備などにかかる工事や、社員分の食器一式などの購入といった初期段階で多くの初期費用と予算がかかります。
さらには、運営しつづけるためのランニングコストも発生します。そのため導入に二の足を踏む企業も少なくはありません。
しかしながら、社員食堂の外部委託はできる限り低コストで抑え、更にそのかけたコスト以上の価値を高める必要があるのです。
たとえ社内の食堂といえども、必ず衛生面に定評がある業者に依頼しましょう。
そして食堂を一般に開放する場合は、衛生面だけではなくセキュリティ面も対策する必要があります。
導入する企業で働く従業員のニーズや考え方を把握し、社員達にとって適切な価格帯での食事を提供してくれたり、メニューの相談ができたりする業者を選んでいきましょう。
委託業者が定期的に訪問し、衛生管理担当が常に巡回し、計画運営や調理教育担当が常に会社に合ったメニューを提案してくれる、そういった社員食堂の業者を選ぶことが重要です。社員の満足度が高ければ高いほど、社員食堂にかけたコストの回収にもつながります。業者選びはしっかりと行いましょう。
まとめ
一昔前のイメージと違い、現在の社員食堂では栄養バランスを考えた美味しいメニューを、カフェやデリスタイルなどで提供することも可能になっています。福利厚生として社員食堂は大きなアピールポイントになり、社員の健康管理から業務へのモチベーションアップなどにもつながります。調理スタッフの確保、メニュー制作、材料の仕入れなどのノウハウをしっかりと持っている外部に委託することにより、円滑な運営ができるようになるのです。導入コストはかかりますが、ビュッフェや弁当配達という形式などでコストを抑えることも可能です。社員の満足度が上がる社員食堂は、業績の向上にもつながるため、それにより社員食堂にかかるコストも回収することが可能なのです。社員食堂は自社で運営するよりも外部に委託したほうがメリットも大きいのです。