給食委託サービスの導入にかかる費用はどれくらい?相場をチェック!

公開日:2023/09/15  


高齢者施設や病院、保育園などの施設では、給食委託サービスへのニーズが高まっています。業者に委託することで、施設内での調理の労力を軽減することができるからです。そこで気になるのが導入にかかる費用。実際の費用相場は、公式サイトには記載されていないことが多いです。そこで本記事では給食委託サービスの費用相場について解説します。

給食委託サービスの導入にかかる費用の目安

給食委託にかかる費用は、調理方法のタイプや食事内容、食数、食形態によって異なります。安さを売りにする業者もありますが、安い分、味や見た目がいまいち、量も少ない…となっては、利用者の満足度が下がってしまうでしょう。

また、コストを下げることで給食の品質が下がるだけでなく、衛生管理の質が落ちてしまうこともあるので、やみくもに安い業者を求めるのはよくありません。コスト・味・見た目・品質のバランスの取れた給食委託サービスを選ぶことが大切です。

費用の相場はどれくらい?

費用は、給食の食材費だけで1日600〜800円ほどが相場といわれています。1食200円ほどと考えると安く感じますが、これにプラスして業務委託費用がかかることも覚えておきましょう。委託費は別に請求されるケースと、1食分に含まれて請求されるケースがあり、業者によっても異なります。具体的な費用は業者に食事の種類や食数を伝え、見積もりを取って何社か比較するとよいでしょう。

業務委託費って何?

給食の食材費以外にかかる業務委託費は、施設に代わって給食を提供するために必要な経費のことです。給食を提供するためにはさまざまな費用が発生します。まずは給食を作るスタッフの人件費が必要です。また、スタッフを雇うことにより、法定福利費として社会保険や労働保険の負担分もかかります。

さらに、スタッフの通勤費や調理に必要なユニフォームやクリーニング費、衛生管理のための検便費用なども経費に含まれます。さらに、食材費や手袋・ごみ袋などといった消耗品費、スタッフの募集にかかる求人広告費、そして業者の利益となる管理費も必要です。

契約内容によっては異なる場合もありますが、これらの経費は一般的に契約者が負担することになります。自施設内の厨房で給食を調理する場合でも同様の費用がかかりますので、請求されることは避けられません。一般的に、30名分の利用で月に60万円~90万円程度の業務委託費がかかるとされています。調理数が増えるほど、人件費や材料費も上がり、さらなるコストがかかるでしょう。

給食委託会社への支払い方法の種類

こちらでは、給食委託会社への支払いの方法について詳しく解説しましょう。給食委託会社では主に委託費制(管理費制)と食単価制の2種類が採用されています。

委託費制(管理費制)とは?

委託費制(または管理費制)は、調理に必要な人件費、管理費、およびそのほかの経費相当額を一定の委託費として支払う方式です。食材費は食数に応じて変動しますが、委託費は毎月固定されているため、施設の経費を予測しやすいという特徴があります。

食単価制とは?

食単価制は、1食の食事代金から食材費や経費をまかなう方式です。社員食堂のように利用者数が多く、変動が少ない施設でよく採用されます。この方式では固定費が少なくなるため、施設の負担も軽減されますが、1食あたりの食事代金が高くなるため、利用者の負担が増えるというデメリットもあるのです。

給食委託にかかる費用の見直し方法

給食委託にかかる費用を抑えたいと考える施設は多いでしょう。食事の質を保ちながら費用を削減するためには、以下の見直し方法があります。ぜひ一度、給食委託の見直しを検討してみましょう。

業務範囲の見直し

一部の業務を自施設で行っている場合、委託先との業務が重複している可能性があります。契約書には明記されているが、実際には自施設で行っている業務があるかもしれません。委託する業務を見直し、自施設で行える部分は削減しましょう。委託する業務が少なくなれば、費用も削減されるはずです。

調理方法の見直し

給食の調理方法は複数あります。完全に調理が完了した状態で配送される完全委託給食、調理した料理を急速冷却し、冷蔵したもので再加熱するクックチル、冷凍タイプのクックフリーズ製法などです。

完全委託よりもクックチルや冷凍の調理方法の方がコストが安く済みます。栄養バランスを考えたメニューでありながら、栄養士の必要性が低く、自施設での簡単な調理が可能です。また、衛生面でも安全性が高いというメリットがあります。

業者の見直し

現在利用している給食委託業者の料金が相場より高い可能性があります。給食委託会社は増加傾向にありますので、長年同じ業者に委託している場合でも、ほかの業者から見積もりを取り、料金が安ければ乗り換えることを検討しましょう。費用を削減しながらも、味や品質に影響を及ぼさない優れた業者を見つけることができるかもしれません。

まとめ

給食委託サービスにおいて、スタッフの負担を軽減しつつも、費用を適切に抑えることが重要です。しかし、費用削減のためには味や品質、対応力、衛生管理といった面での犠牲を払うことは避けたいでしょう。また、アレルギー対応や特別食の提供など、施設に合わせた適切なサービスを提供してくれる業者の選択も重要です。自施設でどこまで給食業務を行うべきか、どの部分を委託すべきかを慎重に検討し、完全な委託にこだわらず、コストとサービスのバランスが取れた最適な利用方法を見つけましょう。

おすすめの給食委託会社早見表

サイト画像12345678910
企業名ニッコクトラストMEFOS(メフォス)LEOC(レオック)Green House(グリーンハウス)日本ゼネラルフード株式会社富士産業株式会社AIM SERVICES(エームサービス)一富士フードサービス株式会社コンパスグループジャパン日清医療食品株式会社
サービス一覧社員食堂
寮・保養所・研修施設
病院給食
高齢者施設
保育園
学校給食 など
保育園・幼稚園給食
学校給食
産業給食
福祉給食
病院・医療給食
社員食堂・寮の食事/カフェ
老人ホーム・福祉施設の給食
病院での患者給食・職員食
保育園・幼稚園の給食
アスリートの食事・栄養管理
外食事業・銀座おのでら など
食堂運営
弁当デリバリーサービス
ケータリングサービス
おせち料理の販売
エアラインケータリングサービス(機内食)
駅弁の製造・販売 など
コントラクトフードサービス
メディカルフードサービス
デリバリーサービス
ケータリングサービス
医療食事サービス
介護福祉食事サービス
学校給食サービス
社員食堂サービス
オフィス・工場
会議・研修施設/保養所/寮
病院/高齢者施設
保育園・幼稚園
学校
オフィスドリンクサービス など
医療・福祉施設
幼稚園・保育所
社員食堂
学校給食
寮・研究所
保養所・クラブ
オフィス・工場でのフードサービス
学校給食・教育関連施設でのフードサービス
病院でのフードサービス
有料老人ホーム・高齢者施設でのフードサービス
給食業務(コントラクトフードサービス)
病院・社会福祉施設
保育施設
特徴ヴィーガンにも対応!どんな時代もお客様に求められる進化をし続けるニッコクトラスト教育・研修プログラムの徹底でスキルアップを目指した企業を意識LEOCは「人のために尽くしたい」という想いを「食」に込めて届ける企業食を通して喜びを。人の喜びに重きを置くGreen House独自の「食品衛生管理基準」に基づき徹底した衛生管理を行う給食依託企業医療・介護福祉食事サービスのパイオニアとして最先端の取り組みを実施食を通じてお客様の満足向上に取り組み続ける企業食をとおして顧客をサポート。メニュー開発から提供までワンストップで対応多くの顧客のニーズに応えられるよう、技術・ノウハウを蓄積する企業顧客に合わせた調理法をもとに、日々楽しめる食事サービスを提案
ヴィーガンへの対応ありなしありありなしなしなしなしなしなし
詳細リンクもっと詳しくもっと詳しくもっと詳しくもっと詳しくもっと詳しくもっと詳しくもっと詳しくもっと詳しくもっと詳しくもっと詳しく
公式リンク公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト

おすすめ関連記事

検索

【NEW】新着情報

  学校で行われる食育は、子どもたちが健康な食生活を身につけるための重要な取り組みのひとつ。食について学ぶということはとても大切なことです。本記事では、実際の学校現場で行われている

続きを読む

近年、給食サービスが進化し、ヴィーガン・ベジタリアン向けのメニューが登場しています。植物性食品を重視し、バリエーション豊かな味わいが特徴です。本記事では、学校や企業、医療機関が導入しつつある

続きを読む

給食の方法にはさまざまな選択肢があり、それぞれに魅力があります。この記事では、現地調理とクックチル方式の比較を通じて、最適な食事提供方法を解説します。どちらがより適しているのか、導入すべきな

続きを読む

給食は施設運営において欠かせない要素です。本記事では、給食委託の仕組みやそのメリット、効率性と健康性を両立させるための重要なポイントを解説します。外部委託と直営の違いから給食サービスの選び方

続きを読む

給食における牛乳の提供は、子どもたちの成長に欠かせない栄養と、健康な食習慣を育むための重要な要素です。この記事では、牛乳が給食に取り入れられる理由やその歴史について解説します。栄養面や教育の

続きを読む

給食センターでは、栄養バランスを考えた献立作成から調理・配食まで行っています。調理師や栄養士が主役として、食材選定や料理の腕を活かす一方、パートやアルバイトが助け合いながら下準備や配膳に携わ

続きを読む

給食調理委員は、学校や施設において、栄養バランスや衛生面を考慮して給食を提供する重要な役割を担います。食材の選定や調理法の決定、栄養価の計算など、多岐にわたる業務が求められます。この記事では

続きを読む

社員食堂を導入することで、従業員の満足度向上や生産性の向上が期待できます。社員食堂を導入する際の契約方法は3つ。この記事では、3つの方法とそれぞれの違い、さらに必要な準備について解説します。

続きを読む

給食委託会社を変更する際には慎重な準備が必要です。本記事では、スムーズな切り替えのための注意点を解説します。古い契約の解除手続きや新しい会社の評価基準、生徒や保護者への説明方法など、成功する

続きを読む

2019年10月から消費税は10%に引き上げられました。引き上げと同時に「軽減税率」が導入されています。ところで軽減税率は特定の分野のみが対象です。それ以外は通常の消費税率になります。では給

続きを読む